ゆるい心理学

ゆるーく心理学をマンガで紹介します

ギャップに弱いの心理学

・皆さんギャップは好きですか?

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とこれはちょっと極端ですけれども(笑)

 

人はそれぞれ先入観から生まれるイメージや、普段接しているイメージなど、自分が接する人、相手に対して何か印象、人物像というのを持ち合わせていると思います。

 

今回のケースでは…

 ナツメ(女)は藤堂(男)に対して怖い、乱暴な性格ではないかとマイナスのイメージを抱いていました。しかし子猫に対しての優しい行動を実際に目にして、優しい、愛情深い、動物好きなどプラスのイメージを感じました。この行動の意外性から、子猫を助けたという行動がより印象強いものとなり、結果的に大きな好印象とつながりました。この感情の振れ幅をもって、より印象が大きくなる心理的効果をゲインロス効果といいます。

 

ゲインロス効果ってなんだ?

ゲイン(得る)とロス(失う)を組み合わせた言葉で、心理的に得るものつまりプラス・ポジティブに感じるものと、失うものつまりマイナス・ネガティブに感じるものの幅が大きいほうが心理的な印象に残りやすいという効果です。簡単に言えば、ギャップが大きいと与える印象も大きいよーという事ですね。

 

例えば良い例…

 

  • ひょろひょろとしていて、運動もできなさそうで、冴えずにモテなさそうな人が、実はスポーツ万能、球技大会で周りをあっと言わせるような活躍をしたら…
  • 美人でクール、成績優秀、弱音もはかない、完璧に見えるちょっと近寄りがたい彼女のドジで可愛い一面を見たら…
  • ギャルで普段きゃぴきゃぴしてる女の子が、実は家庭的で料理上手のしっかり者だったら…
  • 会社ではパッとしない人と街中で偶然出会い、プライベートの私服がとてもオシャレだったら…
  • プライズのやり方としてプレゼントが無いとがっかりさせてから、実はこっそりプレゼントを用意していたら…

 

これらはマイナスプラスの例で、ギャップがより相手に良い印象を与えるパターンです。

 

反対に悪い例…

 

  • 清楚で可愛いらしいと思っていた女の子の部屋が、とてつもなく汚かったら…
  • 知的で頭が良さそうと思っていた人が、実は常識知らずでマナーのない行動をしていたら…
  • とても性格が良いと評判の人が、少し強めの悪口を言ったら…
  • 真面目な人がルールから逸脱した行動をとったら…
  • イケメンや美女、見た目がスマートなイメージの人が、スマートじゃない一面を見せたら…
  • 人気のアイドルや芸能人のスキャンダルが流れたら…

 

などなど一例ですが、皆さんそれぞれ思いつくことはあるのではないでしょうか。こう考えてみると、第一印象がいい人や良いイメージを持たれている人もある意味大変だといえます。相手が勝手に好意的な人物像とのギャップでがっかりしたり、マイナスに感じたりしているのですから。この辺りは…

yuruishinrigaku.hatenablog.jp

の記事もご覧になってください。

 

・まとめ

 

  1. ゲインロス効果とは、そのギャップが大きければ大きいほど心理的な印象を深める効果である。
  2. 客観的なイメージと当人の人物像はどんな人もギャップはある。それを理解しよう。
  3. それでも人はギャップに惹かれてしまう。意外性というのは、とてもキャッチーなものだから。

 人は見かけによらぬもの、ちゃんと接してみないと分からないものです。イメージ通りの人も、ギャップのある人も、実はどちらも魅力的だったりします。ギャップに惹かれて恋愛を始めるのもありですが、きちんと相手の中身を知ることも大切ですね。