吊り橋効果の心理学
・二人でドキドキを共有すると…
と、ベタベタな展開ですね笑。今回は皆さんも聞いたことがあるかもしれません。あの有名な『吊り橋効果』について書いていきたいと思います。
吊り橋効果とは
不安定で頼りない吊り橋をまず想像してみてください。さらにその橋はとても高い所ににあり、風で大きく揺れています。想像しただけで怖いのがわかりますね。さてでは、それを渡ってみましょう。当然これはもうドキドキもんです。高所恐怖症の人なら、とても耐えられませんね。さてその吊り橋を使ってかつてこのような実験が行われました。
吊り橋を使った実験
男性を2つのグループに分け、それぞれ吊り橋を渡ってもらいました。分けたグループは…
①不安定で渡るのにとても恐怖を感じる吊り橋(ドキドキする)
②安定していて渡るのに恐怖を感じない吊り橋(ドキドキしない)
この二つです。そしてどちらのグループにも橋の中央で、若い女性が突然アンケートを求め話しかけました。当然女性は同じ女性です。そして、アンケートの結果に興味があるなら後日連絡をくださいと、電話番号を教えるという実験を行いました。
実験の結果は…
後日どちらのグループから連絡が多くあったかというと、安定した橋を渡った人よりも不安定な橋を渡った人のほうが圧倒的に連絡が多かったそうです。この結果から人は不安や恐怖による興奮を感じた時に、恋愛感情によるドキドキと勘違いしてしまう事があると言われています。
実際の恋愛の場面では
今回の漫画のように肝試し、デートだったら絶叫マシーンやお化け屋敷など、恋愛の場面においては不安を感じたりドキドキするシチュエーションは多くあります。またスポーツによる心拍数の上昇も、吊り橋効果を起こすと言われています。なので気になる人や恋人と遊園地やスポーツに出かけるのも、王道のデートコースですが良いかもしれませんね。
人が不安を感じた時は…
また人は不安を感じると、誰かに頼りたい、守ってもらいたいという心理が働くといわれています。特に女性のほうがそういう心理は顕著かと思われます。そんなとき、さりげなくリードしたり、エスコートされると、多くの女性の場合は好意的に感じると思います。
・肝試し、お化け屋敷で堂々と男らしくリードしてくれる
・慣れない高級レストランで紳士的ににエスコートしてくれる
・初めてのスポーツで優しくレクチャー、インストラクトしてくれる
等々、他にも色んな例があると思います。また恋愛には色んな心理が働くので『吊り橋効果』だけではありません。不安やドキドキする場面において、意外なギャップを発揮すると、よりその心理的影響も大きくなると思います。例えば、頼りない人が、困ってるときに意外に頼りがいがあったら…割と印象は変わると思います。
まとめ
- 吊り橋効果=不安・ドキドキを共有=そのドキドキを恋愛感情と勘違いする事がある。
- 吊り橋効果はあくまできっかけの一つ。絶対的な効果を有するものでは無い。
- 吊り橋効果も大事だが、思いやりが大切。お互いに思いやる気持ちは忘れずに。
吊り橋効果がきっかけで恋愛が始まったり、仲が深まったりすることもあるかもしれません。ですがドキドキだけでなく、楽しい事、うれしい事、悲しい事、色んな感情を共有することで自然と仲良くなっていくのではないでしょうか。自分だけでなく、相手がどうしたら喜んでくれるか、互いのコミュニケーションは必須です。