ザイオンス効果の心理学
・良く見かけるひとはどう思いますか?
人は初めのうちには興味がなかったものや苦手だったものでも、何度も繰り返し接するうちに印象や好意度が高まったりします。これをザイオンス効果または単純接触効果といいます。人間関係でいえば接する機会が増えるほど好印象を持つようになるというイメージです。
対象は人だけでなく音楽、味やにおい、衣服、その他では図形や漢字など様々なものがあります。
それでは日常では…
・学校や職場では同じ人と繰り返し顔を合わすため親近感が湧きやすい。
・上記のような環境は好意度が高まりやすい環境でもあるので恋愛に発展するケースもある。
・初めはあまりパッとしない曲でもずっと聞いているうちに聞き心地が良くなってくる
・繰り返される広告、CMはザイオンス効果をねらったものもある
・セールスマンが何度か足を運んで来るうちに親しみを覚える
しかし一概には言えない…
接する機会が増えれば好感度があがるというザイオンス効果ですが、人間はそんなに単純なものでは無いので、もちろん逆効果もあると思います。例えば…
・比較的会う機会が多い同僚やクラスメートでも苦手な人は苦手。
・むしろ苦手な人は適度な距離感が合ったほうが関係は良好である
・繰り返す広告、CMがかえってしつこく感じたり、不快に感じる場合がある
個人的には…
初めは使い勝手の悪いものでも使っているうちに物に愛着が湧いてきたとか、人ならばまず好意の下地があって会う機会が増えることで好意が深まる。こんな感じのイメージなのではと思います。なので恋人同士の多くは接する機会の薄い理想の人よりも、身近にいる人を選んだりしますよね。反対に印象の悪い人と何度も接したい思う人はまずいないと思うので、まず人としての好意を持って貰うことが大切なのだと思います。
・まとめ