ゆるい心理学

ゆるーく心理学をマンガで紹介します

視線の心理学

・あの人とよく目があうときは…

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人間には興味のあるものに視線を送ってしまう習性があります。

 例えば街を歩いているとき、前から魅力的な異性が通りかかってチラ見した経験は誰もがあると思います。また相手に恋愛感情などを持ち合わせている場合には、特に目で追ってしまったりすることもあるでしょう。その他でも、ファッションに興味がある人は他人の髪型やファッションに目が行ったり、身体的コンプレックスがある人は他の人を見た時につい自分のコンプレックスのある場所をみてしまったりすることもあるでしょう。

 

視線はコミュニケーションの一種

 アイコンタクトという言葉があるように、人間あるいは動物においても互いに目を合わせることでコミュニケーションを図っています。目を見ることで会話を交わさずとも、相手の抱いている感情やその他の情報を感じ取ることが出来るのです。

 

・目は口ほどにものをいう

 

 目は心の窓というように相手の感情や思っていることが顕著に現れます。

例えば…

 

・話の内容に興味がない・乗り気でない場合→視線を外す、伏し目がちになる

・好意的に思っている異性と会話する場合→瞳孔が開き、キラキラした目になる

・緊張や不安を感じている場合→視線が定まらず、キョロキョロと目が泳ぐ

・怒っている・相手を威嚇している場合→目を見開く、睨んだような目になる

・想像したり過去を思い出す場合→視線が上を向く

・依存心・相手に助けや甘える事を望んでいる場合→上目遣いになる

・精神的に落ち込んでいる、意欲がない場合→目に力がない、死んだ魚の目になる

・精神的に充実している・自信がある場合→目力がある、目に輝きがある

・愛想笑いの場合→表情に対し目が笑っていない

・嘘をついている場合→目を合わせない、反対に目を反らさないなど不自然な視線になる

 

などのように普段の視線と印象が違ってくるように思います。つまり何らかの感情の変化が合った時に視線も同じように変化するので、精神状態や感情と視線は同期している考えられます。

 

 今回のようなケースでは… 

 冒頭でも書いたように人は相手に恋愛感情を持つと目で追ってしまったり、反対に意識するあまり全く見ないようにしたりと、これもまた自然な視線とは違ってきます。鋭い観察眼や洞察力のある方だと一目して分かります。

また人間は恋愛感情を持ったり異性として相手を意識すると、心理的失敗回避傾向というのが出てきます。簡単に言うと相手に嫌われたり、変に思われたくないと思うのです。その為に自分が見ていた事がばれて相手に変に思われたらどうしよう、不快に思われたらどうしようと考える一方で相手を見たいという気持ちが拮抗して、相手に気付かれかれないようチラ見してしまったりします。加えて性格的な部分にもよりますが、シャイな方ほど自意識が働くため好意が悟られるのではないかと視線を避けたり、反対に自信があり積極的な人はアピールのためにあえて好意の視線を送ったりします。

ちなみに失敗回避傾向は相手に対して本気度が大きいほど、大きくなります。当たり前なのですけれでも、ちょっといいなと思う人よりも大好きな人に嫌われるほうがショックが大きく、失敗したくない気持ちから行動がより慎重になるためです。

 

・まとめ

  1. 人の視線には感情的、心理的な意味がある
  2. 視線や目の状態を観察することである程度相手の思っている事、心理を推察できる
  3. ただし人の目をじっと見すぎたり、凝視するのは攻撃のサインなので注意
  4. 相手との親密度、関係性、場面によっても適切な視線がある

今回は視線から感情が読み取れるというお話でしたが、視線以外にも表情やしぐさからも感情を読み取ることは可能です。というよりも誰もが日常的に読み取ってコミュニケーションを取っています。言語以外のコミュニケーションでも読み取れるものは案外多いものです。もし気になる人がいれば相手の目を見てみましょう。頻繁に目が合うようであれば、案外脈ありなのかもしれませんね。