ハロー効果の心理学
- とある面接での一幕。
といったことはさすがに稀ですが(笑)
ハロー効果とは…
“ある人や物を評価をする際に目立っている特徴に引きずられて、他の特徴についての評価までもが歪められる現象のこと”
*ハロー効果のハローは”後光”を意味します。
例えば…
もし自分が面接官として面接する場合、次のような人物が来たらどんな印象を抱くでしょうか?
- トレンドを取り入れたスーツをオシャレに着こなすイケメン
- 帰国子女のハーフの女の子
- 色黒で筋骨隆々のマッチョな人
- 野暮ったいファッションで猫背の青年
人それぞれに印象は違うと思いますが、例として…
- イケメン→爽やかな外見で清潔感がある→内面も爽やかそう
- 帰国子女→英語が堪能で知的な印象→仕事ができそう
- マッチョ→活発なスポーツマン→礼儀正しく社交的そう
- 野暮ったい→地味で目立たない→大人しそう
など勝手なイメージを作り上げてしまうことは良くあります。
勿論イメージ通りの場合もあれば、内面や能力は全くイメージとは違うといったことは多々あります。にも関わらずイメージと内面や仕事の能力、人間像までを結びつけてしまったりする事はよくあります。
今回のようなケースでは…
- 面接のような短い時間でのコミュニケーションでは”ハロー効果”の作用が大きく働く場合がある。
- 受験者の外見や容姿等、一見して分かりやすいあるひとつの点で優れていた場合、その印象により全体の評価までもがプラスに捉えられる場合がある。
- 反対にハロー効果はマイナスに働く場合もあり、目立つような悪い特徴があった場合、他の印象までもがマイナスに捉えられる。
まとめ
先入観や固定観念は誰しもが持っています。それ故にイメージからある人や事柄にレッテルを貼ってしまったりすることもあります。しかし人は見かけによらずという言葉にあるように深く接さなければ分からない部分はたくさんあります。ハロー効果のように外見や肩書き、イメージに振り回されずに自分の価値観をしっかり持って色んなことを判断できると良いかもしれませんね。